猛寒波の中、枯れたタンポポと枯れていないタンポポ

寒波で枯れたタンポポ

どうやらタンポポは冬越しするらしい・・・

タンポポは冬越しするの

資料にあたっているうち、そんな事がわかってきました。

しかし、上記記事で支柱を立てて、継続観察する事にしたと報告した見沼菜園クラブのタンポポは、この間の猛寒波で霜枯れしたようです。

あんまり寒いとタンポポも冬枯れするのか、地下部は生き残っていると思いますので春にはまた芽吹いてくるのかなぁと思いつつ、周りを見渡すと、

枯れていないタンポポもありました。

枯れ草の中、枯れていないタンポポ

夏に生い茂った雑草が冬枯れした中にあったタンポポです。

そもそも、気温が零度にならない時でも、なぜ、霜が降るかと言うと、日中、暖められた地表から夜間一気に熱が奪われる放射冷却現象が起きるからです。枯れ草や枯れ葉に地上が覆われていると、緩やかに枯れ葉の隙間から空気が入れ替わるため、放射冷却現象が起きにくいと言われています。

(実際、畑で落ち葉に覆われた場所はあまり霜が降りません。)

また、枯れ草に覆われているとタンポポには直接寒風が当たりにくいと言う効果もあると思われます。

ところで、前回の記事「春に飛んだタンポポの種はいつ発芽するのか。」で読んでみた

「種生物学研究」と言う学会誌にあった「タンポポの発芽習性と生活環の調節」と言う論文にこんな事が書いてありました。

カントウタンポポでは6月に葉数が10を越すが,8月には0−1に減少し,秋季に再び増大する。図4と図5のデータは畑の放棄地に鉢を並べて実験的に育てたタンポポから得たもので,生育時の特に夏季はタンポポは他の植物の繁茂により,上をおおわれた状態にあった。野外観察によると,カントウタンポポの夏季の落葉(見かけ上の休眠)は,落葉樹林下ではさらに顕著であり同調的に起こるが,裸地では逆にあまり目立たない。

この論文では、カントウタンポポは、春に種を作るが、発芽するのは春でなく、秋の事もある、他の植物が繁茂する夏場は種や葉を落とした状態で回避すると言うような生存戦略にふれていました。

生い茂る他の植物と競争せずに葉を落として夏場をやり過ごしたタンポポは、今度は秋から冬になって、枯れた他の雑草を今度は保温に利用しているのでしょうか。

タンポポ、けっこう頭がいいですね。